事業沿革

我が国での脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血の患者の10~15%が病院搬送前に死亡し、50%以上が合併症を発症し、生存者の半数以上には後遺症が残ると言われています。脳動脈瘤の効果的な治療法であるステント治療の中では、近年、脳動脈瘤に対する低侵襲カテーテル治療としてステントの編み目を細かくしたフローダイバーター(FD)と呼ばれる血流抑制効果の高いステントが使用され始めています。しかしながら現在のFDは、正常な分岐血管まで遮蔽してしまうことによる脳梗塞や、予期せぬ術後動脈瘤の破裂を誘発する可能性がゼロではありません。
このため、医療現場においては、脳血管構造や脳動脈瘤の形状を考慮してサイズ選択を行う必要がありますが、多くの場合、術者の経験に依存しているという問題があります。これに対して研究を重ね、流体力学的手法を用いた血流抑止効果の高い新たなステントを開発し、シミュレーションソフトウエアによって個々の症例に最適なステントを選択できるセミカスタムメイドステントとして提供するという全く新しいコンセプトの実現を目指してきました。このステントとソフトの実用化によって、より安全な脳動脈瘤ステント治療が可能になり、患者のQOLを向上させると共に、脳卒中患者への適切な脳梗塞治療の普及による社会的・経済的効果をもたらし、さらには治療海外製品の寡占状態となっている国産治療機器市場に国産機器を拡大してゆく先駆けになるものと考えております。今後、弊社はセミカスタムメイドステント、シュミレーションソフトウェアの薬機法承認および保険収載を申請していきます。

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